TOPIX +8 @2,292
日経平均 +123円 @32,377円
ニューヨーク連銀のウイリアムズ総裁が物価の上昇率が鈍化すれば米連邦準備制度理事会(FRB)が来年には利下げを開始する可能性があるとの見解を示した。これを好感して米国株は反発して主要3株価指数は揃って上げた。
米国株の反発と、さらに円安・ドル高の動きを受けて、本日の日本株全般は上げた。日経平均の上げ幅は一時280円を超えた。ただ、戻り待ちの売り圧力が強く上値では売り戻された。足元では海運株が目立って買われているが、これは業績見通しが良いからではなく、自社株買いによる株主還元を好感した動きである。
日経平均の日足チャートを見ると、上向きの60日移動平均線の上に再浮上した。ただ、上下にひげを引いた短陰線で終え、力強く上げそうな日足ではない。6月中旬以降の戻り高値と安値は徐々に切り下がっており、もし7月12日安値@31,791円を割り込むと、名実ともに下降トレンド形成となる。現在、レンジ相場の下限で踏み止また後、反発を試しているが、たとえ1週間以内に下向きに転じた25日移動平均線の上に再浮上しても8月1日の戻り高値@33,488円を明確に上抜け出来ないと中期的に弱気相場入りしそうである。
33業種中25業種が上げた。上昇率トップ5は、電気・ガス(1位)、海運(2位)、食料品(3位)、不動産(4位)、ゴム製品(5位)となった。