TOPIX +15 @2,337
日経平均 +304円 @33,477円
米国では利上げ継続観測の後退を背景に株式相場は続伸し、主要3株価指数が揃って上げた。ダウ工業株30種平均は先週26日まで13連騰を記録したが、少しだけの調整後また上昇した。
米国株高の流れを受けて、本日の日本株全般は上げ、東京エレクトロンやアドバンテストなどの値がさ株を中心に買われて日経平均は続伸した。外為市場で円安・ドル高が進んだことでトヨタ、日産、ホンダなど輸出関連銘柄が買われた。特にトヨタは1円の円安で450億円も利益が増加するほど為替感動度が高い。発表されたばかりの4‐6月期四半期決算では連結純利益は前年度同期比78%増の1兆3113億円となり、予想を上回った。また、先週発表された日銀の長短金利操作(YCC)の運用柔軟化は小さすぎて大規模金融緩和の出口にはまだほど遠いと解釈されて円安・ドル高に揺れ戻った。
日経平均の日足チャートを見ると、昨日の長い上ひげを上抜ける陽線で2日続伸した。こうなると7月3日のバブル崩壊後の戻り高値@33,753円が射程距離に入ってきた。一気に上抜けしてバブル崩壊後の戻り高値を更新するか、或いは弾き返されてダブルトップならぬトリプルトップを形成するか。
どんなに精緻に未来を予想しても「当たるか外れるかのどちらか」であることは「確実」である。だからその「確実に起ることを前提」に戦術というルールを決めておき、その売買ルールに従い淡々と実行するのみである。そのような思考がチャート・リーディングと建玉法の連動という発想へとつながる。建玉操作を楽にするためには、銘柄選択の精度を上げる必要がある。したがって、チャート・リーディングと銘柄選択と建玉法は首尾一貫している方が勝ちやすい。ということはいかにしてより勝ちやすい銘柄選択をするかという問いを立て、その解を求める作業が次にすべきことである。演繹的且つ帰納的に考えると一つのルールへと収束してくる。そのルールへたどり着いたら後はバックテストで検証する。それで有効性が十分高いと確信出来たら、淡々と実行するのみである。結局、売買ルールは(1)戦略、(2)戦術、(3)戦闘法の3つのステージをスムーズに繋ぐことが肝要である。そして自分の間合いに株価が飛び込んでくるまで辛抱強く待ち、その売買ルールの期待値はどんな年でも十分高く、再現性が高いことが売買ルールと言える必要条件であり、「生涯現役の株式トレード技術」の核心部分である。
33業種中29業種が上げた。上昇率トップ5は、電気・ガス(1位)、海運(2位)、輸送用機器(3位)、医薬品(4位)、鉄鋼(5位)となった。