優利加さんのブログ

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相場の定石通りの展開となっている

昨日の米国株式相場は続伸した(DJIA +317.02 @34,261.42, NASDAQ +75.22 @13,70.70, S&P500 +29.73 @4,439.26)。ドル円為替レートは139円台半ばの前日比円高水準での動きだった。本日の日本株全般は続落した。東証プライムでは、上昇銘柄数が464に対して、下落銘柄数は1,313となった。騰落レシオは97.14%。東証プライムの売買代金は3兆3989億円。

TOPIX -15 @2,221
日経平均 -260円 @31,944円

米国株式相場では前日に続き、7月12日の消費者物価指数(CPI)と7月13日の6月の生産者物価指数(PPI)の発表を前に買戻しが続き、主要3株価指数は揃って続落した。7月25~26日の米公開市場員会(FOMC)では0.25%の追加利上げがほぼ確実と見られている。ただ、その後の9月のFOMCでは利上げは再度見送られるとの見方が有力となっている。

本日の東京市場では、円相場が1ドル=139円台前半まで1カ月ぶりの円高・ドル安水準となり輸出関連銘柄を中心に売り優勢の展開となった。今年に入ってからの最安値@145円台を付けた6月30日から僅か2週間で6円も円高になった。7月7日を起点とすれば僅か3営業日で5円も円高になった。その背景には日銀が7月27~28日の金融政策決定会合で長短金利操作(YCC)をはじめとする大規模金融緩和政策を見直すとの観測がある。他方、米国のインフレ率は鈍化しつつあるため、利上げ局面は早晩終わる。日経平均の下げ幅は一時400円を超えた。キャリー・トレード目的も混じり、海外勢を中心に膨らんでいた円売り・ドル買いポジション(総額1兆5千億円)の巻き戻しが急速に起っている。

日経平均の日足チャートを見ると、7月6日以来5日連続陰線で下値を切り下げている。急速に進みつつある円高・ドル安が目下の大きな悪材料となっている。もしこれに米国株式相場の大幅下落が重なれば、一挙に下げが加速する。その時々の相場の背景は異なるが、面白いことに今までのところ、今回も相場の定石通りの展開となっている。しかし、必ずどこかで底を打ち下げ止まる。リアルタイムで底を判断するのは極めて困難だが、定石を念頭に観測し続ければ、しばらく後には底打ちを確認できる。

33業種中26業種が下げた。下落率トップ5は、卸売(1位)、医薬品(2位)、電気機器(3位)、機械(4位)、保険(5位)となった。

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