ダブルトップ形成が確定

優利加さん
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先週金曜日の米国株式相場は続落した(DJIA -187.38 @33,734.88, NASDAQ -18.32 @13,660.72, S&P500 -12.64 @4,398.65)。ドル円為替レートは142円台の先週末比円高水準での動きだった。本日の日本株全般は高安まちまちとなった。東証プライムでは、上昇銘柄数が932に対して、下落銘柄数は814となった。騰落レシオは99.35%となった。東証プライムの売買代金は3兆6945億円。

TOPIX -12 @2,243
日経平均 -199円 @32,190円

6月の米雇用統計では、非農業部門雇用者数(NFP)が市場予想を下回ったが、賃金の伸び率が予想を上回った。これを受けて、FRBによる利上げは長期化するとの見方は変わらず株式相場の重石となり続けた。主要3株価指数は揃って3日続落した。

米金融危機締めの長期化懸念が強まる中、高金利に弱い成長株である値がさ半導体関連株は売られた。円高・ドル安も自動車株など輸出関連銘柄の足を引っ張った。上場投資信託(EFT)の分配金捻出のための売り(本日は7000億円程度)も意識され、日経平均の下げ幅は一時320円を超えた。

日経平均の日足チャートを見ると、ダブルトップのネックラインである6月27日安値@32,306円を終値ベースで割り込だため、ダブルトップ形成が確定した。これでバブル崩壊後のさらなる高値更新は遠ざかったと言える。労働人口の減少、不動産バブルの崩壊、安全保障上の理由から工場を中国から他国へ移す動きなども重なり、中国景気の経済成長率の鈍化は避けられない。中国市場に依存度が高い企業の株は要注意だろう。

33業種中24業種が下げた。下落率トップ5は、海運(1位)、輸送用機器(2位)、医薬品(3位)、電気機器(4位)、精密機器(5位)となった。

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