優利加さんのブログ

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今は海運株が面白い!

昨日の米国株式相場は続落した(DJIA -12.72 @33,714.71, NASDAQ -156.74 @13,335.78, S&P500 -19.51 @4,328.82)。ドル円為替レートは143円台後半の前日比円安水準での動きだった。本日の日本株全般は下げる銘柄が多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が701となったのに対し、下落銘柄数は1,049となった。騰落レシオは102.46%。東証プライムの売買代金は3兆4387億円。

TOPIX -6 @2,254
日経平均 -160円 @32,538円

米国では、利上げ長期が懸念される中、5月の個人消費支出(PCE)価格指数(FRBが重視している)の発表を週末に控えており、金利上昇に弱いハイテク成長株を中心に利益確定売りが優勢となりナスダックが大きく下げた。

本日の東京市場では、米国株安を受けて日経平均は4日続落した。4日続落は今年になって初めてのことで、2022年12月中旬に5日連続安以来の長さとなった。日経平均の下げ幅は一時400円に迫ったが、押し目買いも入り大引けに向けて下げ幅を縮小した。米国市場で生成AI開発に利用される画像処理半導体(GPU)を手掛ける半導体大手のエヌビディアが大幅安となり、本日の東京市場でも生成AI関連とされるアドバンテストなど関連銘柄が大きく売られた。バフェット効果で大きく上げ続けた総合商社株も反落が顕著になっており、特に三菱商事は大きく下げた。また、外国人投資家(日本株の売買シェアが6~7割を占める)は過去3か月近く日本株を買い越してきたが、11週ぶりに現物と先物合計で、先週売り越しに転じたことが分かった。さらに、今週は月末であり、且つ、四半期末に当たるので年金基金などからリバランス目的の売りが出てくると警戒され、それを先取りして先物主導で売られている側面もある。

米国金利が高止まりしそうなので、その恩恵を受けるメガバンク株は比較的堅調である。海運株も逆行高を続けているが、これは業績見通しがより良くなったからではなく、ハイテク成長株を売った資金が循環的に、一時的に海運株へ向かったからだと見ている。されに信用売り方の買戻しによる上昇圧力も加わっている。コロナ禍の特需で異常なまでに上昇したコンテナ運賃が収益のほとんどを占めていたが、もはや特需がなくなり、徐々に元の水準に戻っていくのは不可避であり、時間の経過とともに業績見通しは下がっていくはずである。今は戻りの勢いに素直に「買い」で乗りながらも、3分の2戻り以上反発した後に上げ止まり、下げ始めたところで「売り」仕掛けするのがベストのトレーディング戦術ではないだろうか。

日経平均の日足チャートを見ると、続落したが上下に長いひげを引いた短陰線で終わり、昨日と同様に下げ渋りを見せている。日本時間の今晩の米国株が下げ止まれば、日経平均の下げも少なくとも一服すると見ている。

33業種中20業種が下げた。下落率トップ5は、医薬品(1位)、精密機器(2位)、不動産(3位)、卸売(4位)、食料品(5位)となった。

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