トレーダーが考え、やるべことは常に同じ

優利加さん
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昨日の米国株式相場は下げた(DJIA -245.25 @34,053.87, NASDAQ -22.28 @13,667.29, S&P500 -20.88 @4,388.71)。ドル円為替レートは141円台後半での動きだった。本日の日本株全般は上げる銘柄が多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が1,119に対して、下落銘柄数は648となった。騰落レシオは1118.18%。東証プライムの売買代金は3兆8945億円。

TOPIX +11 @2,295
日経平均 +186円 @33,575円

米国株式相場はは6月19日の祝日(ジューンティーンス)明けの20日、主要3株価指数は2日続落した。今週水曜日と木曜日にパルエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言を控えているため様子見姿勢が強かった。

本日の日経平均は下げて始まったが、依然として先高観が強く、押し目買いが入り切り返して陽線で終えた。日経平均は200円超下げる場面があったが、切り返してからは270円近く上昇する場面もあった。他のアジア株は下げたのと対照的である。根強い日本株を支える主要な要因は(1)日銀が金融緩和を当分の間は継続するという見通しであること、(2)東証が低PBR企業に対して改善要請をしていること、(3)ウォレン・バフェット氏が総合商社へ追加投資をしていること、などである。コロナ禍が終わり、インバウンド需要に対する期待が高まっており、空運株や鉄道株、さらに百貨店株が上昇した。

日経平均の日足チャートを見ると、6月14日から始まった高値圏の保ち合いレンジの下限を割り込みそうになったが、この2日は陽線が続いており、下げ渋っている。そうはいっても保ち合いレンジ内での動きであるため、まだ方向感がはっきりしない。相場の先は常に不確実、且つ、不透明だが、トレーダーが考え、やるべことは常に同じである。どちらへ動いても困らないように「心と建玉の準備」をしておくことに尽きる。それを躊躇なく、迷いなく実践するために(1)相場の見方、(2)銘柄選択の方法と(3)相場のやり方に関する「売買ルール」の体系を事前に決めておき、それを検証しながら磨き続けるのである。

33業種中27業種が上げた。上昇率トップ5は、空運(1位)、保険(2位)、鉄鋼(3位)、水産・農林(4位)、建設(5位)となった。

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