TOPIX +16 @2,236
日経平均 +289円 @32,507円
米国株式相場は反落したが、日経平均は寄り付きこそ売り先行で下げたがすぐに切り返して上昇し始めて長大陽線で終えた。連日でバブル崩壊後の戻り高値を更新した。日中の高値と安値の落差は600円60銭となり今年1月18日の604円84銭以来の大きさとなった。日本株の先高観が根強い中、海外短期筋が株価指数先物を買い上げており、これが現物株を押し上げている。日経平均の算出に占めるウェイトが高いファーストリテイリングなど大型株を中心に買われた。
日経平均の日足チャートを見ると、3日連続で大幅続伸した。しかも、本日は長大陽線である。先高観の強さによる高値追いの買いに加えて、売り方の買戻しによる踏み上げも混じっている。
国内も海外も黄色信号が点滅するマクロ経済指標は構わず、強い需給環境だけで上昇し続けている。4月の毎月勤労統計では、一人当たり賃金は物価変動考慮後の実質ベースで前年同月比3.0%減少しており、これで13カ月連続のマイナスとなった。つまり、賃金の上昇が物価の上昇に追い付いていない。しかし、足元ではそんなことは気にせず、今は強い銘柄のモメンタムに乗るトレードが結果を出している。もう下がるだろうとの見方から空売りを仕掛けている売り方は踏み上げられている。5月26日には10億口まで増加していた「NEXTFUNDS日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信」(相場が下がると2倍儲かるが、上がると2倍損する)の口数が減少に転じたことからも明らかである。踏み上げが終わるまでは上昇が続きそうである。但し、25日移動平均線乖離率は7.0%まで拡大しているので、いつ反落しても不思議ではなりレベルにあるということも意識しておきたい。
今日から売り玉も建て始めました。優利加流ラチェット式なので踏み上げられる心配もないです。上がる限りは買い玉で稼ぎ続ける一方、下げ始めたら買い玉はすぐに手仕舞う戦術です。
33業種中28業種が上げた。上昇率トップ5は、卸売り(1位)、鉱業(2位)、鉄鋼(3位)、保険(4位)、医薬品(5位)となった。