バブル崩壊後の終値ベースでの戻り高値を更新

優利加さん
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昨日の米国株式相場は上昇した(DJI +153.30 @33,061.57, NASDAQ +165.69 @13,100.98, S&P500 @41.19 @4,221.02)。ドル円為替レートは138円台後半での動きだった。本日の日本株全般は上昇した。東証プライムでは、上昇銘柄数が1,662に対して、下落銘柄数が140となった。騰落レシオは102.21%。東証プライムの売買代金は3兆5210億円。

TOPIX +33 @2,183
日経平均 +376円 @31,524円

既に米債務上限問題が下院では可決されおり、次は上院でも可決される見通しとなったため、米国のデフォルト懸念が後退した。5月のADP民間部門雇用者数や週間新規失業保険申請指数が予想以上に強い結果となり、利上げ懸念が高まった。しかし、5月のISM製造業PMIが予想を下回り、6月の米連邦公開市場員会(FOMC)では利上げ休止が期待され、株式相場を下支えした。

米国株高に加えて、米連邦議会上院が債務上限の効力を停止する財政責任法を可決して米国のデフォルト回避が確実となった。さらに米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げを見送るとの観測を支援材料として、本日の日本株全般は上げた。日経平均の上げ幅は一時400円を超えた。ただ、上昇すればするほど年金基金による持ち高調整(リバランス)目的の売りも出てくるはずなので上値が重くなるかもしれない。利上げの可能性を判断するために、今晩明らかになる米雇用統計が強いか或いは弱いかに注目が集まっている。米連邦準備制度理事会(FRB)のジェファーソン理事は「金利据え置きは、引き締め終了を意味せず」と発言しているため、例え6月は追加利上げをしなくても、経済データ次第では7月或いは9月にまた追加利上げもありうるというメッセージと受け止められる。

日経平均の日足チャートを見ると、陽線で続伸して終値ベースでバブル崩壊後の戻り高値を更新した。(1)このまま上へ放れるか、(2)反落してダブルトップを形成するか、或いは(3)高値圏での保ち合い相場に入るか。どのシナリオが実現しても対応できるように心と建玉の準備をしておきたい。

33業種中31業種が上げた。上昇率トップ5は、パルプ・紙(1位)、輸送用機器(2位)、不動産(3位)、保険(4位)、非鉄金属(5位)となった。

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