2点天井またはダブルトップの可能性もあり

優利加さん
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昨日の米国株式相場は下げた(DJIA -134.51 @32,908.27, NASDAQ -82.14 @12,935.29, S&P500 -25.69 @4,179.83)。ドル円為替レートは139円台後半での動きだった。本日の日本株全般は高安まちまちとなった。東証プライムでは、上昇銘柄数が948に対して、下落銘柄数は805となった。騰落レシオは97.21%。東証プライムの売買代金は3兆5971億円。

TOPIX +19 @2,149
日経平均 +260円 @31,148円 

米国株式相場は月初から際立った上昇をしていたエヌビディアが利食い売りに押されてハイテク株中心に下げたが、ジェファーソン米連邦準備制度理事会(FRB)理事などが6月の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ見送りを支持すると発言したことで下げ幅を縮小した。

本日の東京市場は高安まちまちとなったが、日経平均は反発した。まだ先高感が強く日経平均の上げ幅は一時300円に迫った。月末の年金基金など機関投資家によるリバランス(株高のため投資資産に占める株式の比重が高くなり過ぎたため調整すること)のための売りも一服したため売り圧力が小さくなった。5月の中国・財信製造業購買担当者景気指数(PMI)は前月比+1.4ポイント上昇して50.9となり、好不況の分水嶺となる50を上回ったことで市場予想を良い意味で裏切った。これにより前日に広がっていた中国の景気悪化懸念が和らいだ。さらに、米国下院が債務上限を引き上げる法案を可決したことで買い安心感が増した。ただ、日経平均という指数は反発したが、東証プライムの約半数が下落したことは強く意識しておく必要がある。

日経平均の日足チャートを見ると、昨日は10日移動平均線の下に沈み込んだが、今日は早くもその上に再浮上して来た。このまま続伸して高値を更新すれば良いが、もし息切れして高値を更新できずに再び10日移動平均線の下に沈み込んだら2点天井またはダブルトップを形成したことになり、その後は売り圧力が増して調整が本格化する可能性が高くなる。日経平均が上げていても下げているもともと弱い銘柄はさらに下げる可能性が高い。それでも、条件次第ではそのようなシナリオをぶち破って大きく上昇する可能性もある。その条件とは、米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げ停止宣言を出すことである。必ずその時は来るが、いつになるのかは誰にも分からない。多分、半年から1年以内にはその時はくるだろう。その時は何が起こるか?世界的な株高とドル安・円高だろう。

33業種中27業種が上げた。上昇率トップ5は、銀行(1位)、卸売り(2位)、精密機器(3位)、情報・通信(4位)、空運(5位)となった。

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