値下がり銘柄数は4日連続で1,000を超えている!

優利加さん
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昨日の米国株式相場は高安まちまちとなった(DJIA -35.27 @32,764.65, NASDAQ +213.93 @12,698.09, S&P500 +36.04 @4,151.28)。ドル円為替レートは139円台後半の前日比円安水準での動きで一時140円台に乗せた。本日の日本株全般は下げる銘柄が多かったが、日経平均は上昇した。東証プライムでは、上昇銘柄数が419に対して、下落銘柄数は1,371となった。騰落レシオは104.29%。東証プライムの売買代金は3兆4058億円。

TOPIX ±0 @2,146
日経平均 +115円 @30,916円  

好決算を受けてエヌビディアが24%高と急伸してハイテク株全般の上昇へ繋がり、ナスダックは大幅反発した。米債務上限問題を巡る与野党協議は与野党の歩み寄りは見られたが依然として隔たりは大きく、合意には至らなかった。格付け会社フィチ・レーティングスは米国の外貨建て長期国債の格付けアウトルックを「ネガティブ」に引き下げた。

本日の東京市場では、米ハイテク株高と140円台まで進行したドル高・円安を背景に、東京エレクトロンやアドバンテストなど値がさ半導体関連銘柄や電気機器・精密機器株が買われて株価指数を押し上げた。インバウンド需要の回復期待を材料にJALやJR東海も買われた。その結果、日経平均は上昇したが、買われた銘柄は偏っており、東証プライムでは上昇銘柄数の3倍以上の銘柄が下落したいびつな日経平均の上昇である。日経平均は7週連続の上昇(2018年5月以来5年ぶり)となっているが、指数に対するウェイトが高い一部の銘柄の上昇によって日経平均は上げているのであり、日本株全体が上げているような錯覚に陥らないよう注意する必要がある。寧ろ、値下がり銘柄数は4日連続で1,000を超えている。

日経平均の日足チャートを見ると、2日連騰したが本日のローソク足は長い上ひげを引いた寄引同事線となり、上値では売り圧力が強く押し戻されたことを示している。この数週間の日経平均の上昇は指数に対する比重が高い一部の銘柄に偏った買いにより引き上げられており、大多数の銘柄は横ばいか寧ろ下落している。新規で買う場合はこの点に注意する必要がある。経験則では、日経平均が高値を更新しているにもかかわらず、売り圧力に負けて下げている銘柄に注目する方が儲けやすい。

33業種中25業種が下げた。下落率トップ5は、鉱業(1位)、石油・石炭(2位)、証券(3位)、鉄鋼(4位)、電気・ガス(5位)となった。

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