優利加さんのブログ

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アドバンテストの1銘柄だけで日経平均の下放れを食い止めた

昨日の米国株式相場は続伸した(DJIA -255.59 @32,799.92, NASDAQ -76.09 @12,484.16, S&P500 -30.34 @4,115.24)。ドル円為替レートは139円台半ばの前日比ドル高・円安水準での動きだった。本日の日本株全般は下げる銘柄が多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が726に対して、下落銘柄数は1,010となった。騰落レシオは113.90%。東証プライムの売買代金は3兆4686億円。

TOPIX -6 @2,146
日経平均 +118円 @30,308円

未だに米債務上限問題を巡る与野党間の主張の隔たりが大きく、共和党は大胆な歳出削減を求めていて協議の進展が見られない。デフォルト懸念がさらに高まり、リスク回避のための売りが優勢となった。さらに、4月の英国消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回り、高インフレを警戒した株売りが欧州株を押し下げたことも米国株式相場の重荷となった。

米国画像処理半導体大手のエヌビディアが好決算を発表したことで、本日の東京市場では値がさ半導体関連銘柄に買いが波及した。東京エレクトロン、スクリーン、信越化学などが買われた。中でも、半導体製造装置のアドバンテストが急伸して、この1銘柄だけで日経平均を154円押し上げた。もし、アドバンテストが前日比で分からずだったなら、日経平均は下げていたことになる。一部の株価指数に対する寄与度が高い銘柄を除けば、株価は高値・戻り高値を更新できなくなっており、横ばいか下げ始めている。

日経平均の日足チャートを見ると、下放れて始まり「被せの下抜け」で下放れすると思いきや、切り返して陽線で終えて踏みとどまった。しかし、アドバンテストの1銘柄だけで日経平均の下放れを辛うじて回避したと言えるため、買い玉に対しては細心の注意が必要である。逆に売り玉は粘った方が良いと見ている。但し、相場の足を引っ張っている米債務上限問題を巡る与野党の協議の難航は最終的には必ず解決すると見ている。その途端に、米株式相場は急反発するはずであり、日本株も同様に反発すると見ているが、日本株は既に高値圏にあるのでその反発期間はそれほど長くないかもしれない。

33業種中25業種が下げた。下落率トップ5は、海運(1位)、銀行(2位)、保険(3位)、陸運(4位)、繊維製品(5位)となった。

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