アイランドの上下幅の中での動きが続いている

優利加さん
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昨日の米国株式相場は高安まちまちとなった(DJIA -30.48 @33,531.33, NASDAQ +126.89 @12,306.44, S&P500 +18.47 @4,137.64)。ドル円為替レートは135円台前半の前日比円高水準での動きだった。本日の日本株全般は下げる銘柄が多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が740に対して、下落銘柄数は1,021となった。騰落レシオは124.02%。東証プライムの売買代金は2兆9627億円。

TOPIX -3 @2,083
日経平均 +5円 @29,127円

4月の米消費者物価指数(CPI)の伸び率が前年比+4.9%となり前月分やおよび市場予想(+5.0%)を下回った。前月比では+0.4%(>前月分+0.1%)と伸びが加速したが、市場予想通りでサプライズはなかった。これを受けて、米10年債利回りは前日の3.52%台から3.43%台へ低下した。その結果、外為市場ではドル安・円高となった。長期金利の低下を好感してハイテク株が上昇したためナスダックが上げた。他方、景気減速懸念や債務上限問題は引き続き懸念材料となっており、景気敏感株は売られた。

本日の東京市場では、米ハイテク株の上昇とフィラデルフィア半導体株指数(SOX)の上昇を好感して半導体関連銘柄が買われて株価指数を押し上げた。他方、ドル安・円高進行は輸出関連銘柄を押し下げた。

日経平均の日足チャートを見ると、昨日の「はらみ線」の範囲内で留まっているし、5月1日のギャップアップで生じたアイランドの上下幅の中での動きが続いている。決算発表が相次いでおり、個別銘柄の株価は大きく変動しやすい。昨年8月11日の戻り高値@29,222円を明確に上抜けるか、或いはアイランド・リバーサルとなるか、これから数週間以内にそのどちらかが実現すると見ている。

33業種中21業種が下げた。下落率トップ5は、非鉄金属(1位)、海運(2位)、倉庫・運輸(3位)、建設(4位)、ガラス・土石(5位)となった。

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