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テクノフレックス〜管の継手を極める
スタンダード・金属製品
【概要】
- 昭和52年創業で、40周年を超える老舗。「継手」という水道やプラント・工場配管のジョイントパーツを祖業とする会社。
- 改良を加えて変形・伸縮する製品を編み出し、顧客への提案型で市場を開拓。M&Aも実践し、防災、介護、ロボットなどへも業用拡大。
【基本データ】2023.11
- PER 10.0→15
- PBR 0.9
- 配当 5.0:上場来5年間減配なし、配当性向40%以上(今期41%)。
- ROE 10.3
- 営利率 12.6
- 自己資本 68
- 業績:微増。
- 来期:増収増益→減収減益に下方修正(6月)。
- 四季報:急反落
- 株主構成:創業者が半数保、浮動株少、外国・投信3%。貸株利1.0%
- 空売り:2500→1600、78→99倍、機関なし。
- 経営者:○:親族で経営。
- チャート:時に不規則な変動あるが、全体的に上昇トレンド。
- 比較会社:日東工機(6151)、MIEコーポ(3442)
- 判断:変1100−1350。買‐1100、売1350‐ 理論1422
【社会のニーズ】
- ビル内の配管は、空調・配線・排水など建物の血管に相当。継ぎ手はその連結部分を担っている。
- 継ぎ手の素材は金属が主だが、シリコン・樹脂など非金属を扱って可変素材などを開発。防災現場、精密機器工場、半導体工場などで重用。
【トピック】
- 継手というマイナー分野だが専門性が高い部分に特化し、利益率は高い。関連領域を開拓して時代の流れに適応。
- 6.15に下方修正、経常利益38%減。半導体工事の着工遅れ、防災工事の遅れ、原材料の高騰が原因。配当は維持。
- 11月に3Q決算を発表。経常利益55%減で見通しは34%減を維持している。
【投資判断】(24.03)
- 財務内容良好、連続増配続いて配当余力十分で還元意欲も高い。
- 受注は安定、真空環境用の部品は利益率が高い。
- 創業者と関係者が株式の半数を抑えているので浮動株少なく、結果的にボラが大きい。
- 23年は1Qで業績悪化、2Qで下方修正、9月四季報で「急反落」の文言。3Qは子会社の架空発注で決算遅延で株価が1割超下落。
- 半導体受注減と材料費高騰が足を引っ張っているが、半導体市況は回復基調。
- 3Q決算遅延発表での下落で再度購入(1000円)。配当維持を宣言しているが利益率低下で配当性向9割に。4Q決算は目標未達の可能性もある。2月末に下落前価格の1100円に戻ったので利確。
- 財務内容がよく安定性のある企業だが、株主の大半が関係者で上昇しにくい。典型的なバリュートラップ企業と言える。ボラの大きさを利用して下げた時に買いを検討する価値はありそう。
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関連銘柄:
テクノフレックス(3449) -
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