「ワンス・イン・ア・ライフタイム・オポチュニティ」
欧米の投資家のあいだでひそかにこんな言葉がささやかれている。
文字どうり訳すと、「生涯に一度訪れるかどうかの機会」という意味だが、今はそれほどまでに美味しい相場(かつ、危険な相場)ということらしい。
今回の暴落によって大儲けしている連中はごまんといる。
考えることは誰もが一緒だ。
100年に一度の金融危機がこのままで終わるはずがない。
いつポジションを仕込んでやろうかと虎視眈々とチャンスを窺っている。
「ドル安がまだ進み、もしかしたら70円を割るかも知れない。そしてその時は、我が国の金融当局の円売り介入もありうる」
先週末、日本のテレビ番組に出演された榊原元財務官はこんなことを仰った。
「90円を割った今、今年とは言わないが、何れ85円、そして80円に行く可能性は大である」
ある邦銀為替ディーラーの話。
なるほど、円高祭りはまだ開催中ということか。
副島隆彦氏曰く、「米ドル札がただの紙切れに近づいている」。
今、アメリカの庶民のあいだでは新通貨の噂が流れている。
ドル崩壊後、カナダ、アメリカ、メキシコ、で、ひょっとしたら中南米統一通貨のようなもの。
近い将来、そんな時代が本当にやってくるかもしれない。
その時、日経平均はいくらになっているだろう。