米商務省が12日発表した11月の小売売上高(季節調整済み、食料含む)は3556億5500万ドルとなり、前月に比べ1.8%減少した。マイナスは5カ月連続。自動車販売の落ち込みが響いた。雇用や所得不安が消費者心理を下押ししているのに加え、自動車ローンなどの信用収縮が家計を直撃。内需の柱である個人消費は低迷が続いている。 前月比減少率は市場予測平均の2.0%よりも小さかった。10月は速報値の2.8%減から2.9%減に悪化方向で修正。11月は変動の大きい自動車・部品を除いたベースで1.6%の減少となった。例年、11月末から本格化する年末商戦は出だし不調に終わったと言えそうだ。
