高値圏で3日連続の上ひげ付き陰線

優利加さん
優利加さん
昨日の米国株式相場は高安まちまちとなった(DJIA +66.44 @33,875.40, NASDAQ -35.25 @12,037.20, S&P500 +3.52 @4,137.04)。ドル円為替レートは134円台前半の前日比円高水準での動きだった。騰落レシオは146.54%まで上昇しており、この水準は長く維持することは不可能である。東証プライムの売買代金は2兆3472億円。

TOPIX +5 @2,042
日経平均 +27円 @28,620円

米国株は高安まちまちとなった。今週は2023年1-3月期の米GDP速報値や個人消費支出価格指数などの重要な経済指標発表を控えており、様子見が支配的だった。本日の日本株は、好調な決算発表を受けて買いが先行し、日経平均は上げ幅を200円超まで拡大する場面があった。ただ、一部米中堅銀行の預金流出懸念がまだ続いており、米金融不安再燃への警戒感や銀行融資の審査厳格化による米景気の先行き不透明感が残っている。このような不安に加えて、利益確定売りが増え次第に上げ幅を縮小した。次世代半導体の国産化のため、政府が新に資金を出すと報道されたことで、東京エレクトロンやアドバンテストなどの半導体関連銘柄が買われて相場を下支えした。

日経平均の日足チャートを見ると、高値圏で3日連続で上ひげを引いた陰線が出現し、且つ、4月1日以来6営業日連続で高値圏で保ち合い相場となっている。しかも、騰落レシオは146%台まで上げており、この水準を長く維持することは困難なため、少なくとも短期的な調整は必至と言えるだろう。それでも、もし現在の保ち合いレンジを明確に上抜けて上値追いをするような展開となったら、我々は今、非常に強い上げ潮の真っただ中にいることを示す。

インバウンド訪日客が増加しており、インバウンド銘柄が買われて上げているが、これは外為相場にも影響を与える。旅行収支の黒字が拡大し、貿易赤字のマイナス要因をある程度打ち消してくれるため、実需面からのドル買い・円売り圧力は弱まる、つまりドル高・円安方向への力が弱まるはずである。

33業種中24業種が上げた。上昇率トップ5は、証券(1位)、銀行(2位)、建設(3位)、倉庫・運輸(4位)、不動産(5位)となった。

優利加さんのブログ一覧