TOPIX -1@2,040
日経平均 +51円 @28,658円
米国株式相場は高安まちまちとなったため、本日の東京市場では手掛かり材料難だった。前場は売り優勢で始まり、日経平均は一時164円安となった。しかし、岸田首相が半導体分野での投資促進策の一環として数値目標を入れた「アクションプラン」を月内に示すと報道されると半導体関連銘柄に買いが入り、日経平均は反発に転じた。ただ、ファーストリテイリング1銘柄のみで日経平均を40円強押し上げ、本日の日経平均の上げ幅のほとんどはこの銘柄の力であった。また、3月の訪日外国人の数が前年同月比で27倍増加した。これによりインバウンド消費の回復が期待され、高島屋や伊勢丹など小売り関連銘柄が買われた。来週から決算発表が本格化するため、これ以上の上値追いには慎重になる可能性が高い。
日経平均の日足チャートを見ると、昨日の「はらみ寄せ線」を下回って寄り付いたが切り返して陽線で引けた。3月9日の戻り高値@28,734円の上値抵抗線を一気に突き抜けることができるかどうかに引き続き注目したい。
33業種中16業種が上げた。上昇率トップ5は、パルプ・紙(1位)、小売り(2位)、電気機器(3位)、保険(4位)、銀行(5位)となった。