TOPIX +11 @1,977
日経平均 +115円 @27,634円
3月の米雇用統計が発表された。非農業部門の雇用者数の伸びは前月比23万6000人増となり、市場予想の23万8000人とほぼ同水準だったことから米景気不安がやや後退した。これを受けて、本日の東京市場では海運、鉄鋼、非鉄金属など景気敏感株が買われて上げた。インバウンド消費に対する期待は依然として高く、陸運や百貨店などのインバウンド銘柄は買われた。円安・ドル高の動きも日本株全般を下支えした。日経平均の上げ幅は一時200円を超えたが、上値は重かった。先週金曜日の米国株式相場は休場だったために米雇用統計に対する市場の反応が今ひとつ分からないからだ。また、本日、日銀には植田和男新総裁が正式に着任したが、債券市場では早晩政策金利が上昇することを見越して新発5年物国債の利回りが上昇した。もし、政策金利の上昇が本当に始まれば銀行株や保険株を押し上げるが、不動産株をはじめとするほとんどの株価を押し下げる力として作用するはずだ。その日は直ぐには来ないだろうが、いつか必ず来ると心しておきたい。
日経平均の日足チャートを見ると、先週金曜日に形成した「はらみ線」を上抜けした。ただ、上下にひげを引いたほぼ十字線なので迷いがあるが、これで上向きの60日移動平均線の上での推移を維持している。25日移動平均線と10日移動平均線を回復することが或る程度の持続的な上昇のためには絶対必要である。
デモ銘柄の4902コニカミノルタは3枚売り乗せして[8-6](8ヤリ6カイ)としました。前回は[5-8]と書きましたが、あれは間違いで正しくは[5-6]でした。3月16日安値@535円が下値支持線として意識されますが、もしこれを割り込むと押しが更に深くなりそうです。
33業種中30業種が上げた。上昇率トップ5は、海運(1位)、その他製品(2位)、鉱業(3位)、保険(4位)、ゴム製品(5位)となった。