TOPIX +4 @1,965
日経平均 +46円 @27,518円
米国の新規失業保険申請件数が悪化した(22.8万件>市場予想20.0万件、前週分も19.8万件から24.6万件に上方修正された)。2月JOLTS求人件数も3月ADP民間部門雇用者数も労働市場の悪化を示したが、これでさらに米景気の悪化基調が鮮明になってきた。多分、日本時間の今夜発表となる米雇用統計でその悪化基調が決定的となりそうだ。株式相場全体にとっては少なくとも短期的には下押し圧力となるが、景気悪化を先取りして米長期金利(10年債利回り)が約7カ月ぶりの水準まで下げて来たので、ハイテク成長株の割高感が幾分和らいで買戻しも入った。
日経平均は直前2日間で800円超急落したため、本日の日本株全般は自律反発狙いの買いが入った。ただ、米国の労働指標の悪化が鮮明となってきたことと、明日は米国市場が聖金曜日の祝日で休場となるため、様子見ムードが強くなり小動きとなった。
日経平均の日足チャートを見ると、昨日の陰線に続き十字線が並び、2本併せて「はらみ線」となった。下値支持線辺りで「はらみ線」が出現して翌日その上に抜けることができれば当面の底値を確認したと見る。ただ、強い売り材料が飛び出してくればさらに下へ抜ける。どちらのシナリオも想定しておき、どちらが実現しても困らないよう、「心と建玉の準備をしておく」(=円月殺法音無しの構え)だけである。米国の利上げ局面が最終コーナーを回り、早晩、利下げが始まると楽観的に考えて米国株式相場は動いてきたようだが、足元では「ちょっと待てよ。金利が下がるということは景気悪化と引き換えと言うことだよな!それで株価は本当に上がるか?」と意識が変わり始めているように感じる。
デモ銘柄の4902コニカミノルタは、本日、5枚売りつなぎを建てて[5-8]としました。
33業種中22業種が上げた。上昇率トップ5は、海運(1位)、銀行(2位)、精密機器(3位)、保険(4位)、空運(5位)となった。