今月は、会社は、新人を囲んで、花見の季節となる。
荒城の月を聞くと。「祇園精舎」を思い出す。世の中は、無常の世界であり、いくら栄えても、それは一時の出来事であり、やがてはすべてのものは、滅びてゆく。
栄華に酔い、贅沢な暮らしをしても、それは。一夜の夢のようなものだ。明日は無いものだ。社会や会社で、威勢よく威張っていたものも、やがては衰えて、次第に消えてゆく。
それは例えていえば、風が吹くところに、集まっている、ちりとかゴミみたいなもので、いつ消えるかわからぬものである。
(ウイキより)
平家物語「祇園精舎」の原文
祇園精舍の鐘の声、諸行無常の響きあり。
娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。
おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。
猛き者もつひには滅びぬ、ひとへに風の前の塵に同じ。
荒城の月
https://www.youtube.com/watch?v=5nUDOW8N7Bo
春の夜。花見でお城は賑やかである。しかし、それは今となっては、過去の話で、見渡せばこの城は朽ちて、ただ、石垣のみ残す荒れ果てた城となっている。
一人立たずんで昔を忍べば、殿様と家来衆が、天守閣に集まって、酒盛りもしたであろう。
しかし、今となっては、天守閣は無くただ松の小梢が、風で音を立てているだけである。昔の栄光は、消えてしまって、あちこちに草だけが、生えているだけである。
そんな光景を、ただ一人で見ている。他には、誰もいない。ただ、侘しさだけが、残る。人の一生も、こういうものかと、思う。