400ドルを数十億ドルにした伝説のトレーダー、リチャード・デニスはかって「相場で勝つ秘訣は?」と訊かれて、次のように答えた。
「過去のことを悔やむことはしない。未来を予測しない。現在における確率で考える」
将来を予測しないという利点は、第一に、予測をしないために予測がはずれるリスクから逃れる為だという。
第二に、予測をしないことで、トレーダーの感情が入る隙がなくなり、裁量により運用が不安定になる事態を回避できることであるという。
多くのトレーダーは未来を予測し、それが当たれば儲かり、外れれば損をする。
それは投資ではなく、単なるギャンブルをやっているにすぎない。
トレーダーが最も警戒しなければいけない相手は、マーケットではなく、自らの感情であり、心理だとリチャード・デニスは説く。
マーケットを動かすのは理性や理論、純粋な経済活動ではなく、大衆の心理的側面であるということ。
そう考えると、わけのわからない値動きも説明がつく。
取引をうまく運ぶこつは、人の心を読むこと。
そして、リスクを測るということ。
リスクを熟知し、重視する。
リスクに目を光らせていなければ、リスクにつけ込まれることをリチャード・デニスは知っているのだ。
成功するトレーダーは常に冷静だ。
損をするトレーダーは例外なく暴落相場で動揺する。
大きなストレスを受けると、人はリスク評価を誤り、リスクの発生率を読み間違える。
勝つトレーダーとは、他のトレーダーの一貫して不合理な行動パターンを読み、それを出し抜くことで金儲けをする。
ビッグ3救済が暗礁に乗り上げた。
GM。 赤字を垂れ流すゾンビ企業。
政府は潰したいと思っている。
Too Big to Fail 。
しかし、大きすぎて潰せないのだ。
リーマンのCDSは1兆円規模だったが、GM及びGMACのCDSは15兆円規模。
GMが破綻した場合、CDSについては単純にリーマンの15倍規模のカタストロフィが起きるとされている。
アメリカは二律背反的な要素を持つ大きな問題をかかえてしまっている。
ファンダメンタルズに踊らされる相場。
今後、突発的にどんな材料が飛び出してくるかまったく予測がつかない。
GMが破綻するなら株価は下落するだろう。
そんな安易な思い込みによる取引こそ命取りになる。
それにしても、今日の後場の下げは酷かったなー。
ドル急落、一時88円10銭。
真っ逆さまのチャートからトレーダーの悲鳴が聞えてくるようだ。
自分もせっかく稼いだホンダの株の益をすべて溶かしてしまった。
極度のストレス。
精神的にタフでないとデイトレなんてやってらんねー。
これは心理戦だな。
暴落相場でも上昇相場でも関係なく利益を上げられる手法を模索している。
システムトレード全盛時代。
投資判断を経験や勘といった裁量的なものではなく、「指標Xがn値になったら買う・売る」など過去の検証が可能な数値や指標などの組み合わせで作成、検証した売買ルールに基づいて取引をする。
保有している銘柄が予想と反対の方向に進み始めたら、損切りを躊躇なくできる。
そのルールを守る強い意志こそが成功の鍵となる。
今のような100年に一度といわれる金融危機でトレードするチャンスに恵まれたことを感謝しよう。
まったく先の展開の読めないこの局面で取引するということは、いわばトレーダーとして生き残る為の試金石みたいなものだ。
ここでコンスタントに利益をあげることによって、自らのトレードのスキルが一段と上達するのを期待したい。
2件のコメントがあります
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はじめまして(^O^)/
>大きなストレスを受けると、人はリスク評価を誤り、リスクの発生率を読み間違える。
まさに自分のとの戦いかも(^^ゞ
みんかぶの中でも信念を持って取引をしてる人は強い感じもしますし!(^O^)/
>大きなストレスを受けると、人はリスク評価を誤り、リスクの発生率を読み間違える。
まさに自分のとの戦いかも(^^ゞ
みんかぶの中でも信念を持って取引をしてる人は強い感じもしますし!(^O^)/
☆アキ☆さん こんにちわ
そのとおりですね。
そのとおりですね。