国家公務員について-1- 外務省編

hiroro55さん
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今日は外務省飲みに参加してきた。
私だけは外務省員じゃなかったけど、「まぁそんなような仕事してんじゃん」
ということで、なぜか私も加わることに??
顔ぶれはこんな感じ。

欧州局 ロシア課の大学同期、
同課長の先輩、
国際協力局 気候変動室の大学同期、
同首席事務官の先輩、
総合外交政策局 安全保障政策課の大学同期、
同首席事務官の先輩、
北米局 日米安全保障条約課の課長補佐など、
外交官7人と総合商社マンが飲むという粋な企画だった。

そういえば、大学時代、国家公務員を目指していた学友は多く、特に外務省はひときわ人気だったのを覚えている。勉強が好きないわゆる「真面目タイプ」が弁護士や、国家公務員Ⅰ種を目指す場合が多かった気がする。
なぜ外務省が一番人気かというと、他の省庁と比べ福利厚生という面では厚遇されるし、海外にはただで留学できるし、また比較的風通りがよい省庁としても知られており、学生からしたら、外務省は特別な存在のように感じられるのである。

かく言う私も大学一二年の頃は外交官を目指して勉強しており、
今でも「外交官」と聞くとつい反応してしまうのだ。
(私の場合はどう考えても「真面目タイプ」の学生ではなかったが…)

一方で財務相や経産省の場合、うちの法学部から入省しないと
なかなか昇進できないということを今でも聞くくらいであり、閉鎖的なイメージを持ってしまうのだ。

そして外務省に入省すると一年間は本省勤務で基礎を勉強する。蛇足だが、外交官の一年生は部署によっては殺人的な忙しさに見舞われ、100時間超の残業は日常茶飯事になる。
二年目からは、自分の専門の語学圏のどこかの大学に二年間留学することが義務づけられており、
もちろんこれは公費によって彼らの留学費用は賄われる。

非常にうらやましい限りである。
しかしこの留学において、彼らにはある厳しい命令が下されるのだ。「留学中の二年間、一度も日本に帰ってきてはならない」というもので、親の死に目すら会えない人も出てくる、というわけだ。
また、それゆえ留学を控える彼女持ちの外交官は、七割方分かれ、三割方は結婚すると言われているそうだ(あくまで噂だけど)。

このような厳しい語学留学などを経験し終わった先輩たちは、
心なしか皆、前よりも精悍な顔つきになって戻ってきたような気がする。
やはり海外で自分だけで生きていくというのは、
自分をより成長させるものなんだなーと
彼らと楽しく飲んでいる中でしみじみと思うことができた。
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