TOPIX +34 @1,963
日経平均 +521円 @27,467円
イエレン米財務長官が、金融危機が強まれば米政府は預金保護を拡大する用意があると述べた。この発言を受けて金融システムに対する不安が後退して、前日に47%安となった米地銀のファースト・リパブリック・バンクは29%反発した。米主要3株価指数は揃って2日続伸し、ダウ工業株30種平均は2日間で約700ドル上昇した。
米国株の大幅反発を好感して、本日の日本株全般も大きく反発した。日経平均の上げ幅は1月18日以来の大きさとなった。金融システムの不安が後退したので、特にメガバンク、大手証券、生保などの金融株が買われて上昇し、さらに海運や鉄鋼などの景気敏感株も買われた。
3月22日(つまり日本時間の今夜)には米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が発表される。大方の見方は0.25%の利上げ継続だが、一部の見方は利上げ休止、さらに踏み込んだ見方は利下げへ転換し且つ量的引き締め(QT)も停止まである。さて、結果は間もなく分かる。
日経平均の日足チャートを見ると、前日は陽線から陰線への「振り分け線」で反落したが、本日はその反対で陰線から陽線への「振り分け線」で大幅反発した。下げる大きな理由があって急落して下げ止まる時は、一旦は下げ止まっても日替わりで強弱が入り乱れて底値圏で激しく揺れ動くことが普通である。今の段階ではまだ不安定である。
33業種中32業種が上げた。上昇率トップ5は、証券(1位)、鉱業(2位)、その他金融(3位)、保険(4位)、海運(5位)となった。