TOPIX +8 @2,000
日経平均 +19円 @27,532円
先週は、米1月消費者物価指数(CPI)や米1月生産者物価指数(PPI)などの物価指数だけでなく、米1月小売売上高も揃って市場予想を上回る強い結果となったため、利上げの長期化見通しが強まった。次回のFOMCでは0.50%の利上げ幅となりそうであるというのが現在の主流の見通しである。米10年長期金利が一時昨年11月以来の水準まで上昇したことに加えて、ボウマン米連邦準備制度理事会(FRB)理事が利上げの継続が必要であるとタカ派的な発言をしたことで米国株全般には売り圧力となった。
本日の東京市場では、電子部品など株価指数寄与度が高いハイテク株関連銘柄が下げた一方、金融株や鉄鋼株などバリュー株は買われた。鉄鋼株や銀行株は理由があって依然として強い。
日経平均の日足チャートを見ると、やや下向きとなった10日移動平均線の下に2日連続で沈み込んだままではあるが、2日とも短陽線であり下げ渋りが感じられる。騰落レシオで見る限りは短期的には上昇ピッチが速過ぎるという警戒感が高まっているように見えるが、日経平均のチャートで見ると1月25日以来横這いが続いており、本日の25日移動平均線乖離率の僅か0.8%なので警戒するほど高過ぎるということはない。
33業種中26業種が上げた。上昇率トップ5は、証券(1位)、パルプ・紙(2位)、その他金融(3位)、ゴム製品(4位)、電気・ガス(5位)となった。