TOPIX -5 @1,988
日経平均 -101円 @27,502円
1月の米消費者物価指数(CPI)が前年比+6.4%と市場予想の;6.2%を上回り、前月比でも+0.5%と予想の+0.4%を上回った。さらに、12月分は-0.1% から+0.1%に上方改訂された。まだ強いCPIを改めて確認することとなり、10年物長期金利は前日の3.71%台から一時は3.8%に急接近するまで上昇し、結局3.74%で終えた。ダウ工業株30種平均は下げ、ナスダックは上げてまちまちの反応となった。
本日の東京市場では、米金融引き締めの長期化観測が高まったため、電子部品銘柄などの成長株を中心に売りが優勢となった。ただ、日米金利差の拡大見通しから円安・ドル高が進み、自動車関連株など輸出関連銘柄は買われ、ドル金利上昇から恩恵を受ける保険株や銀行株も上昇した。米FRBはリセッション覚悟で金利引き締めを長引かせて何が何でもインフレを退治するとの見方が強くなってきた。
日経平均の日足チャートを見ると、高く寄り付いて始まりその後下げて終わり、また今日も陰線で終えた。しかも、また10日移動平均線を割り込んだ。少し上に行こうとするとすかさず頭を叩かれて陰線で終える、一見強そうであるが実はひ弱な相場が続いている。但し、これはあくまで全体を総合した話で、個別で見ると良好な決算見通しを根拠に力強く上昇している銘柄も少なくない。
33業種中24業種が下げた。下落率トップ5は、サービス(1位)、精密機器(2位)、不動産(3位)、機械(4位)、倉庫・運輸(5位)となった。