TOPIX +4 @1,983
日経平均 -8円 @27,685円
米国株式相場は労働需給の引き締まりが続いていることを確認した「雇用統計ショック」からまだ立ち直っておらず、続落した。政策金利の影響を受けやすい2年物米国債の利回りは約カ月半ぶりに4.4%台後半まで上昇し、これを嫌気してハイテク株を中心に売られた。
本日の東京市場では、円安・ドル高進行を好感して買いが先行した。日経平均の上げ幅は一時100円を超えた。しかし、次第に利益確定売りが増えて来て押し戻されて小幅安で終えた。円安を背景に輸出関連銘柄が買われ、また、米国長期金利が上げたのでその恩恵を受ける銀行株と保険株が買われた。
日経平均の日足チャートを見ると、昨日上放れして短陰線で終えたが、本日もそれとほぼ並ぶように短陰線で終え、「上放れ並び黒」となった。通常、これは上昇トレンド末期を暗示する線だが、まだ少し上昇余地があると解釈される。反対に、「下放れ並び黒」が出現したら、これから下げが加速すると解釈されるので、上下対象ではないことに注意が必要な線である。
33業種中18業種が上げた。上昇率トップ5は、銀行(1位)、その他金融(2位)、繊維製品(3位)、保険(4位)、化学(5位)となった。