TOPIX +9 @1,972
日経平均 +184円 @27,694円
1月の米雇用統計で非農業部門雇用者数(NFP)が予想の2場合以上も増加した(51.7万人増:市場予想は18.5万人)だけでなく、失業率も前回の3.5%からさらに良い3.4%へ低下した(市場予想は3.6%へ悪化)。つまり、米経済は引き続い強いということが示され、利下げは遠のいた。これを受けて、米10年債利回りは前日の3.39%から3.52%へ上昇し、米ドルの魅力が高まり、ドル買いが増加してドル高・円安となった(128円台から131円台へ)。その結果、主要3株価指数は下げた。
米国株安にも拘わらず、本日の日本株全般は上昇する銘柄が多かった。日経平均の上げ幅は一時300円を超えた。円安・ドル高が自動車など輸出関連銘柄の買いを促しただけでなく、日銀の次期副総裁として現副総裁の雨宮正佳氏の名前が浮上して来たため、現行の金融緩和政策を継承すると期待されたからである。
日経平均の日足チャートを見ると、1月25日から続いていた保ち合いレンジを上放れした。ローソク足は短陰線となり、上値では利益確定売りが優勢となった。今日のところは米国株が下げても上放れしたことに注目しているが、もし米国株が大幅続落したら日本株も巻き込まれることは想定しておくべきだろう。
33業種中27業種が上げた。上昇率トップ5は卸売り(1位)、鉱業(2位)、石油・石炭(3位)、海運(4位)、不動産(5位)となった。