TOPIX -7 @1,965
日経平均 +55円 @27,402円
昨日の米国株式相場は米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を控えて軟調に推移したが、今回の利上げ幅は市場の予想通り0.25%へ縮小された。発表後の記者会見でパウエルFRB議長が物価上昇の鈍化について言及し、米利上げ停止が早まるとの期待から長期金利が低下した。10年物国債の利回りは前日の3.52%台から3.41%台へ低下した。これを受けて金利に敏感なハイテク株が大きく上昇した。ハイテク株はもともと自社株買いという内部要因の上げ材料があったところへ、長期金利の低下という外部要因の上げ材料も重なった。他方、米ドル金利の低下を受けて、ドルは売られて円高・ドル安となった。2022年3月以来8会合連続で利上げをして来て、政策金利の指標であるフェデラル・ファンド・レート(FF)金利はリーマン・ショック前の2007年10月以来の4.5~4.75%まで戻ってきた。2022年12月の会合で示された政策金利の到達点の中央値は5.1%だったことから判断すると、0.25%ずつ利上げをすると後2回、つまり5月の会合で打ち止めとなる。ということは、今年後半の米国株式相場はもう利上げの可能性に怯えることがなくなることを意味する。但し、再びインフレが高進しないことが条件だが。12月の米個人消費支出(PCE)は前年同月比5.0%増となり、3月連続で上昇率が鈍化している(=そろそろ利上げを止める理由)一方、失業率は12月も3.5%と約50年ぶりの低水準となっている(=経済の底流は好調⇒株価が上昇しても良い理由)。
ナスダックの大幅続伸を受けて、本日の東京市場でも東京エレクトロンはアドバンテストなど半導体関連銘柄やエムスリーなどの成長株が買われて株価指数を上げた。ただ、円高・ドル安に反応して自動車株など輸出関連銘柄は売られた。
日経平均の日足チャートを見ると日経平均は小幅上昇したが、東証プライムでは、上昇した銘柄数の倍以上の銘柄が下げたので今日の相場の質は悪いと言える。1月25日以来の実質横ばい相場が今日も続いた。
デモ銘柄の4902コニカミノルタは5枚売りつなぎ玉を建てて[5-8]とし、半身の構えになりました。1月30日の陰線を確認して翌日にはつなぐつもりだったのですが、他のことで忙殺されるうちに注文を出すことを忘れていました。集中力を欠くと反応が遅れます。
33業種中27業種が下げた。下落率トップ5は、保険(1位)、石油・石炭(2位)、鉱業(3位)、空運(4位)、卸売り(5位)となった。