TOPIX -3 @1,972
日経平均 +20円 @27,347円
米連邦準備制度理事会(FRB)が注目している10-12月期の米雇用コスト指数が前月分の1.2%から1.0%へ低下した(市場予想は1.1%)。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表が日本時間の2月2日未明にあるが、今回の利上げ幅は0.25%へ縮小されると見込まれている。利上げ打ち止めが近づいてきたとの期待が高まった。GMなどの決算が市場予想を上回り、米主要3株価指数は揃って反発した。米国経済は現在悲観されているほど悪くない、或いはこれ以上は悪くならないかもしれない。
米国株の反発を受けて、本日の日経平均も寄り付き直後は200円超上昇して始まったが、戻り待ちの売りに頭を抑えられて上げ幅を縮小した。明日の早朝に発表される米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が気になるため、皆慎重になっている。1月の中国の製造業購買担当者景気指数(PMI)が好況と不況の分水嶺となる50を下回ったため、中国景気に対する不透明感が増して日本株の重石となった。しかし、大方の予想では中国経済は2023年度には5%ほど成長すると見られており、上振れする可能性もある。
日経平均の日足チャートを見ると、昨日と同様、高く寄り付いてから売りに押し戻されて陰線で終えた。1月25日から日中高値がほぼ横ばいで並んでいるがじわじわ切り上がっている。上に行こうという株価の頭をそうはさせまいという力で何とか抑え込んでいるような印象を受ける。その抑え込む力が弱まった瞬間に上放れしそうな予感がするが、どうだろうか?その原動力・きっかけとなりそうなものは、(1)米国の利上げ局面の終わりが見えてくること、(2)米国景気は市場が懸念して来たほど悪くないことが明らかになること、(3)中国景気も回復が明確になってくること、の3つである。
33業種中23業種が下げた。下落率トップ5は、陸運(1位)、ガラス・土石(2位)、建設(3位)、精密機器(4位)、金属製品(5位)となった。