TOPIX +28 @1,973
日経平均 +393 @27,299円
先週金曜日ウォーラーFRB理事が次回の米連邦公開市場委員会(FOMC)では0.25%の利上げが好ましいと発言した。さらに週末に、WSJのFEDウオッチャーであるニック・ティラミス記者が、次回のFOMC会合で利上げ停止に向けた議論が開始される見通しであると報じた。これにより早期の利上げ打ち止め期待が高まった結果、ハイテク成長株を中心に株式相場は大きく続伸し、半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が5%も大幅上昇した。
米国株の続伸とロックダウン解除後の中国景気の回復期待が相まって、半導体関連銘柄を中心に本日の日本株も大きく続伸した。日経平均の上げ幅は一時470円を超えた。日銀が金融緩和政策を修正すると先読みして投機筋が株価指数先物を売り建てていたが、本日、急速に買い戻したようである。
日経平均の日足チャートを見ると、2日連続で大きな窓を空けて急反発し、やや下向きの60日移動平均線及びやや下向きの260日移動平均線の上に浮上して来た。11月24日の戻り高値@28,582円と1月4日安値@25,661円の落差(=2,841円)の半値(=1,421円)戻しである27,082円を既に超えている。左側を見ると上値抵抗線として意識されるのは12月8日押し目@27,415円である。もし、これも突破すると、12月14日の戻り高値@28,195円までこれと言った上値抵抗線が見当たらない。
デモ銘柄の4902コニカミノルタは窓を空けて高く寄り付いた後、さらに伸びで大陽線で続伸した。東証プライム銘柄らしく一時的に崩れていたファンダメンタルズの変化と株価の方向性がまた整合的な状態に戻ってきたようです。
33業種中31業種が上げた。上昇率トップ5は、機械(1位)、精密機器(2位)、金属製品(3位)、銀行(4位)、保険(5位)となった。