TOPIX -19 @1,916
日経平均 -386円 @26,405円
12月の米小売り売上高が予想以上に悪化(‐1.1%<予想-0.8%)したが、メスター・クリーブランド連銀総裁やブラード・セントルイス連銀総裁が利上げ継続の必要性を強調し、さらにマイクロソフトが1万のレイオフを発表した。悪材料が重なった結果、米国株は大幅安となった。FRB高官による相次ぐ利上げ続行発言にも拘わらず、米長期金利は低下した。マーケットは中央銀行の発言を信用していないようである。米10年債利回りは前日の3.53%から3.37%台へ低下したため、銀行など金融株は軒並み下げた。この流れを受けて、本日の東京市場でも銀行や保険をはじめとする金融株は勿論、株式相場全体は反落した。次に、ドル金利が下がればドルの魅力も低下し、相対的に円の魅力が高まり、ドル円相場は127円台まで円高・ドル安になったが、これは円高というよりドル安の結果である。これを嫌気して自動車株を中心に日本株全般は押し下げられた。それでも、インバウンド需要の回復期待は強く、空運や百貨店株は買われた。
日経平均の日足チャートを見ると、下向きの25日移動平均の下に再び沈み込んだ。25日移動平均線が下向きなうちは本格的な上昇は難しい。
33業種中、空運と小売りを除く31業種が下げた。下落率トップ5は、輸送用機器(1位)、保険(2位)、鉱業(3位)、銀行(4位)、ガラス・土石(5位)となった。