TOPIX +32 @1,935
日経平均 +652円 @26,791円
従来の金融緩和政策を引き締め方向へ修正するのではないかと予想して株価は売り優勢で動いてきたが、本日、金融政策決定会合の結果が「現状維持」と公表された。これを好感して株価は急上昇した。銀行株は売られ、反対に不動産株は買い戻された。円ドル相場は131円台の円安へ動き、自動車関連株も大きく買い戻された。「日経平均先物売りX銀行株買い」のペア・トレーディングは一旦巻き戻しが完了したと見られるが、銀行株は思ったほど下げなかった。今回の金融政策決定会合では金融政策の修正は見送りとなったが、2月には次の正副日銀総裁人事の提案が国会へあるし、3月には次回金融政策決定会合がある。いずれ金融政策は引き締め方向へ動き、マイナス金利が解除され、YCCも撤廃されるとマーケットは見ており、それを前提とすれば銀行株はまだ割安と判断しているようだ。
日経平均の日足チャートを見ると、長大陽線で続伸して1月12日の戻り高値、つまり2点底のネックラインを上抜け、その勢いで下向きの25日移動平均線も上抜けした。これにより底値は明確に確認した。チャートの左側を見ると、上値抵抗線となりそうなものは9月7日安値@27,268円であるがまだ距離がある。
33業種中、銀行を除く32業種が上昇した。上昇率トップ5は、精密機器(1位)、医薬品(2位)、輸送用機器(3位)、その他製品(4位)、機械(5位)となった。