「底値圏でのはらみ寄せ線」の上限を上抜けて終えた

優利加さん
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昨日の米国株式相場は大きく下落した(DJIA -339.69 @32,930.08, NASDAQ -153.52 @10,305.24, S&P500 -44.87 @3,808.10)。ドル円為替レートは134円台前半の前日比円安・ドル高水準での動きだった。本日の日本株全般は上げる銘柄の方が多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が1,054に対して、下落銘柄数は696となった。騰落レシオは81.12%。東証プライムの売買代金は2兆5008億円。

TOPIX +7 @1,876
日経平均 +153円 @25,974円

12月の米ADP民間部門雇用者数が23.5万人増となり市場予想の15.0万人を大きく上回った。さらに、新規失業者申請件数も20.4万件となり予想の22.5万件を下回った。つまり、どちらも強力な金融引き締め政策の継続にも拘わらず未だに景気が良いことを示した。翌日には米雇用統計の発表を控えており、労働市場の強さが警戒されているためFRBによる金融引き締め政策の長期化が懸念され、米長期金利は上げ、株価は下げた。

米国株の下落を受けて、本日の日本株全般は下げて始まったが、既に底値圏にあったので深くは下げずに切り返した。日経平均の上げ幅は一時200円を超えた。円安・ドル高に反応して自動車株は上げたが、3連休を前に上値は重かった。

日経平均の日足チャートを見ると、昨日形成された「底値圏でのはらみ寄せ線」の上限を上抜けて終えた。これで当面の底値を確認したと仮判断できる。但し、どれだけ早く、どこまで戻るかは未知数のままである。

33業種中17業種が上げた。上昇率トップ5は、海運(1位)、鉱業(2位)、非鉄金属(3位)、電気機器(4位)、精密機器(5位)となった。

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