底値圏ではあるがまだ脆弱で下げ止まったかどうか不明瞭

優利加さん
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昨日の米国株式相場は大幅反発した(DJIA +345.09 @33,220.80, NASDAQ +264.80 @10,478.09, S&P500 +66.06 @3,849.28)。ドル円為替レートは132台後半での動きだった。本日の日本株全般は高安まちまちとなった。東証プライムでは、上昇銘柄数が895に対して、下落銘柄数は843となった。騰落レシオは78.05%。東証プライムの売買代金は2兆1399億円。

TOPIX -4 @1,892
日経平均 +1円 @26,095円

米新規失業保険申請件数が予想を若干上回る増加となった。景気が悪くなっている兆候なので本来は株価にとって「悪材料」のはずだが今は「好材料」と解釈され、米10年債利回りが低下してハイテク成長株を中心に買戻しが優勢となり、主要3株価指数は大幅反発した。この流れを受けて、本日の日本株は一旦上げて始まり、日経平均の上げ幅は一時200円を超えた。しかし、その後は売りに押されて小幅高で終えた。

日経平均の日足チャートを見ると、昨日の窓を埋めるように高く寄り付いたがその後は下げに転じて陰線で終えた。株価は当面の底値圏にはあるが、まだ脆弱で下げ止まったかどうか不明瞭である。形式的に下げ止まったと仮判断するには、下向きの10日移動平均線を上抜けする必要がある。逆に言えば、10日移動平均線が下向きで株価がその下に位置する限りは、新規の買い玉は逆張り建玉を前提として行っているという自覚が必要である。

33業種中22業種が下げた。下落率トップ5は、鉱業(1位)、石油・石炭(2位)、食料品(3位)、その他製品(4位)、水産・農林(5位)となった。

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