反発力が弱い「当て首線」

優利加さん
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先週金曜日の米国株式相場は高安まちまちとなった(DJIA +34.87 @34,429.88, NASDAQ -20.95 @11,461.50, S&P500 -4.87 @4,071.70)。ドル円為替レートは134円台半ばでの動きだった。本日の日本株全般は下げる銘柄が多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が616に対して、下落銘柄数は1,136となった。騰落レシオは102.80%。東証プライムの売買代金は2兆6402億円。

TOPIX -6 @1,948
日経平均 +43円 @27,820円

11月の米雇用統計は相変わらず強い数字だった。非農業部門の雇用者数が26.3万人増(予想は20.0万人増)、10月分も遡って28.4万人増(26.1万人増から修正された)へ上方修正された。平均賃金も前月比+0.6%の伸びとなり、前年比でも+5.1%(予想は+4.6%)と予想以上の伸びを記録した。これにより先行きの利上げペースの減速期待がやや後退したが、11月30日にパウエル議長が講演で、早ければ12月にも利上げペースを緩和する可能性を示唆したことが依然として株式相場を下支えしている。本日の東京市場では、下げる銘柄数の方が多かったが、ファーストリテイリングなどの値嵩株に自律反発狙いの買いが入り、日経平均を辛うじてプラスで終わらせた。足元では円高・ドル安方向に動いているので、自動車株など輸出関連銘柄が売られた。

日経平均の日足チャートを見ると、前日の長陰線の後に短陽線で下げ止まりを見せたが、陰線の実体下位部分に僅かに食い込んだのみで、反発力が弱い「当て首線」となった。しかも、まだ25日移動平均線の下に沈み込んだままである。上昇トレンドに戻るためには数日以内に25日移動平均線を回復できるかどうかがとても重要である。

デモ銘柄の4902コニカミノルタのポジションは[4-4]で変わらずです。前日も今日も長い下ひげを引いており、少しでも下げるとすぐに押し目買いが入って戻るのでなかなか深押ししませんね。それだけ先高観が強いということでしょう。

33業種中24業種が下げた。下落率トップ5は、海運(1位)、電気・ガス(2位)、水産・農林(3位)、輸送用機器(4位)、不動産(5位)となった。

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