9日の米国株式相場は3営業日ぶりに大幅反落。ダウ工業株30種平均は前日比242ドル85セント安の8691ドル33セント、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は24.40ポイント安の1547.34で終えた。国際貨物大手フェデックスの前日夕発表の業績見通し下方修正が嫌気された。相場が大幅続伸した後とあって利益確定売りも出やすかった。 物流を担い景気動向を反映しやすいフェデックスの業績下方修正で、世界景気の厳しさが改めて意識された。フェデックスが10%超下落し、同業のUPSも大幅安。前日までの2営業日でダウ平均は560ドル近く上げていたうえ、前日に心理的節目の 9000ドルを一時上回ったため、売りが出やすい面があった。ディスカウントストア大手ウォルマート・ストアーズの自社株買いの一時停止が午後に伝わったことも、相場の重しとなった。