2日続落だが上向きの10日移動平均線の上で推移している

優利加さん
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先週金曜日の米国株式相場は高安まちまちとなった(DJIA +152.97 @34,347.03, NASDAQ -58.96 @11,226.36, S&P500 -1.14 @4,026.12)。ドル円為替レートは138円台前半での動きだった。本日の日本株全般は下げる銘柄が多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が507に対して、下落銘柄数は1,272となった。騰落レシオは122.50%。東証プライムの売買代金は2兆5582億円。

TOPIX -14 @2,004
日経平均 -120円 @28,163円

先週金曜日の米国株式相場は感謝祭の翌日で午後1時までの短縮取引だった。11月の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を受けて利上げペースが減速するという期待と年末商戦への期待が相場を下支えしたが、高安まちまちとなった。米国株式市場で半導体関連銘柄が下げた流れを受けて、本日の東京市場でも半導体関連銘柄やハイテク株が売り優勢となり、日経平均は前場で一時200円超下げた。また、中国での新型コロナウィルス拡大に対する過度の感染予防対策(ゼロコロナ政策)が中国経済に悪影響を及ぼすとの懸念も高まっている。中国経済の減速を見越して原油先物価格(WTI)は1バレル=75ドル前後の水準まで下げている。今年6月初旬には1バレル=120ドル前後だった。今週末には米国雇用統計の発表を控えており、さらに12月の連邦公開市場委員会(FOMC)もあるため、売買に慎重になっている。

日経平均の日足チャートを見ると、2日続落して下ひげを引いた短陰線で終えたが、上向きの10日移動平均線の上で踏み止まっている。騰落レシオは短期的な過熱感を示す120%を超えているため、ある程度の調整がある方が自然であり、上昇トレンドがより継続しやすくなる。9月13日の戻り高値@28,659円が目前の上値抵抗線として意識される。

欧米のインフレ率の上昇が鈍化してきており、且つ、経済に与えるダメージが大きくなりすぎないようにするため、米政策金利は2023年半ばまでにはピークアウトするとの期待が高まっており、それが現在の戻り相場の原動力となっている。

33業種中30業種が下げた。下落率トップ5は、鉄鋼(1位)、金属製品(2位)、建設(3位)、保険(4位)、非鉄金属(5位)となった。

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