TOPIX +22 @1,995
日経平均 +171円 @28,116円
米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ継続が続きそうであるという見通しと、中国での都市封鎖がまた実施されて経済活動の再開期待が遠のいたことで、米国株式相場は小幅に下げた。しかし、1ドル=141円台へドル円相場が円安方向へ振れたことを背景に、トヨタなどの輸出関連銘柄を中心に幅広い銘柄が買われ、日経平均の上げ幅は一時200円を超えた。ただ、明日11月23日は勤労感謝の日で休場となるし、日本時間の11月24日未明には米公開市場委員会(FOMC)の議事録要旨の公表を控えているため、株式相場の上値は重かった。
日経平均の日足チャートを見ると、上ひげを引いた短陽線で終え、11月15日以来続いてきた保ち合い圏を少しだけ上抜けた。さらに上に伸びて11月11日の戻り高値@28,239円を上抜けできれば、9月13日の戻り高値@28,329円が次の目標となる。一番の決め手は米国の利上げがどこまで上がれば止まるかという見通しとそのコンセンサス形成である。米国の利上げがピークアウトすれば、その時点で世界経済がよほど不況に陥っていない限り、米国株も日本株も力強く反発を開始すると見ている。それがいつになるのかは正確には分からないが早ければ来年半ば頃、遅ければ来年年末頃までには見えてくるのではないだろうか。今後次々と発表される米国経済の統計データの数値変化次第だろう。
33業種すべてが上げた。上昇率トップ5は、電気・ガス(1位)、保険(2位)、銀行(3位)、医薬品(4位)、卸売り(5位)となった。