TOPIX +1 @1,967
日経平均 -31円 @27,900円
ブラード米セントルイス連銀総裁のタカ派発言(政策金利は十分に抑制的といえる水準にはまだ達していない)により米長期金利が上昇し(米長期債利回りは3.86%から3.93%へ上昇)、ダウ工業株30種平均は一時314ドル安まで下げたが切り返して小幅安で終えた。この流れを受けて、本日の東京市場でも日経平均は利益確定売りに押されて小安く終えた。ただ、フィラデルフィア半導体株指数が上昇したため、日本でも東京エレクトロンとアドバンテストの半導体銘柄は上げた。さらに米時間外で米半導体製造装置のアプライドマテリアルズ(AMAT)が大きく上げた。
日経平均の日足チャートを見ると、短陰線で小幅安となったが一昨日の日中値幅の範囲内での動きだった。依然として上向きの10日移動平均線の上で推移しているため、短期ベクトルは上向きである。米国中間選挙では下院では共和党が優勢となることが確定したため、上院民主党多数、下院共和党多数という捻じれ議会となる。しかし、これで選挙結果に対する不透明感が和らいだ。さらに、バイデン米大統領と中国の習近平国家主席が米中首脳会議を開くことが決まり、これにより米中関係の緊張緩和が期待される。このような外部環境の改善に加えて、過去30年の季節的なパターンとして日米ともに11月以降年末に向けて株価は上げやすいことも意識しておきたい。
33業種中19業種が上げた。上昇率トップ5は、保険(1位)、医薬品(2位)、電気・ガス(3位)、繊維製品(4位)、食料品(5位)となった。