TOPIX -1 @1,963
日経平均 +38円 @28,028円
先週発表された10月の米消費者物価指数(CPI)に続いて10月の米生産者物価指数(PPI)も予想を下回る伸びとなった。これにより米国のインフレがピークアウトしたとの期待が高まり、12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げは過去4回連続となった0.75%ではなく0.50%になるだろうという見通しが有力となってきた。その結果、米長期金利(10年債利回り)は一時3.75%まで下げた。11月8日は4.2%台まで上げていて2007年11月以来の高水準となっていたが、この1週間で0.5%も急低下したことになる。ダウ工業株30種平均は200ドル超の上昇で始まり、一時450ドル高まで上げたが、ロシアのミサイルがNATO加盟国のポーランドに着弾して死者が出たと報道されると、急落して一時216ドル安まで下げる場面もあった。このようなことを背景に、米主要3株価指数は小幅反発した。米利上げのピークアウト期待と米国株高を好感して、本日の日本株全般は続伸して始まったが、売り買い入り乱れてほぼ横ばいとなった。
日経平均の日足チャートを見ると、寄り付き後ザラバでは大きく下げたが切り返してほぼ元に戻って終わり、ローソク足は下ひげが長い「トンボ」となった。この線は安値ではすぐに買いが入りやすく、下値が堅いというメッセージ字である。ロシア製ミサイルがポーランド領内へ着弾して死者を出したことが地政学リスクとして株価にマイナスの力として働いたが、これはミサイルの軌道から判断するとロシアからのミサイルを迎撃するために発射されたウクライナ側のミサイル、或いはその破片が誤ってポーランド領に飛び込んだ可能性が高い。したがって、株価材料としてはすぐに消化されて織り込み済みとなるはずである。
デモ銘柄の4902コニカミノルタ株は、本日2枚買い戻してポジションは[0-2]としました。2024年3月期の予想EPS42.5円に保守的な予想PER17倍[=1/(0.08-0.02)]を掛けると722円となります。これが現在の目標値です。勿論、今後の展開次第でこれより高くなったり低くなったりします。だから建玉操作による補正が必要なんです。
33業種中18業種が上げた。上昇率トップ5は、鉱業(1位)、卸売り(2位)、倉庫・運輸(3位)、その他製品(4位)、情報・通信(5位)となった。