短期的過熱感から利益確定売りが優勢となった

優利加さん
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先週金曜日の米国株式相場は小幅高となった(DJIA +32.49 @33,747.86, NASDAQ +209.18 @11,323.33, S&P500 @36.56 @3,992.93)。ドル円為替レートは139円台半ばの先週末比円高水準での動きだった。本日の日本株全般は下げる銘柄が多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が471に対して、下落銘柄数は1,326となった。騰落レシオは94.17%。東証プライムの売買代金は3兆8284億円。

TOPIX -21 @1,957
日経平均 -300円 @27,963円

10月の米消費者物価指数(CPI)が予想を下回る伸び率となったことが引き続き好感されて利上げ減速期待が続き、米主要3株価指数は上げた。米国金利の先安を見越して米ドルは主要通貨に対してドル安が進み、対円でも円高・ドル安となった。米国株高を受けて、日本株も小高く始まったが先週大きく上げていたために短期的な過熱感が警戒されて利益確定売りが優勢となった。1ドル=138円台まで円高・ドル安が進み、円高で利益が減る自動車関連株やインバウンド銘柄(円高になると海外からの旅行客が減る)が売られた。また、自社株買いの新たな計画が盛り込まれなかったソフトバンク・グループが一時14%安まで急落したことも日経平均を押し下げた。他方、東京エレクトロンやファーストリテイリングは買われて日経平均の下げを緩和した。

日経平均の日足チャートを見ると、長陰線で反落して先週金曜日の長陽線の8割程度を打ち消した。3月25日の戻り高値@28,338円と6月9日の戻り高値@28,389円が上値抵抗線として意識されているようである。

33業種中31業種が下げた。下落率トップ5は、倉庫・運輸(1位)、情報・通信(2位)、パルプ・紙(3位)、非鉄金属(4位)、空運(5位)となった。

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