高血圧について、書きます。
高血圧は、最高血圧130以上をいいます。最低血圧90以上です。最高血圧は、以前は140だったのが厳しくなりました。
それでは、この数字は何なのかです。水銀柱で1気圧ですと760ミリメートルまで、水銀は上がります。
水の場合では、10メートル33センチメートルまで上がります。水銀の比重は13.6なので。(760×13.6=1033)
地表では大体1気圧です。最近では1033ミリバール、あるいは1033ヘクトパスカルと呼んでいる。この1033は、水が10メートル33センチ上がるのと同じ数字です。気象予報では1033ヘクトパスカルを使っている。
このことから、井戸の深さでは、自然状態では10メートル以上の井戸では、水をくみ上げられないことになる。モーターで、強制的に組み上げる場合は、どのくらいの圧力が必要か、計算できる。
それでは、ここで台風の風速で考えます。台風で、気圧が0.1気圧下がったとします。この場合、1033×0.9=930ヘクトパスカル。
大体、台風では、気圧が950ヘクトパスカルまで下がると、台風の瞬間最大風速は50メートルになります。つまり、0.9気圧まで、下がらないのに風速が50メートルです。ここで、圧力が、どういうものか分かります。
そこで、0.1気圧ですと、水銀柱の高さは、760÷0.1=76ミリなので、この数字をつかって、最高血圧、180の場合を計算します。
180÷76=2.4(気圧)これでは、分かりずらいので、こうします。
高血圧180、正常血圧130として、
水銀柱の高さでは、180―130=50ミリメートル。
50÷76=0.65(気圧)。正常血圧より、0.65気圧強い圧力で血液が流れる。
ここで、0.1気圧での、台風の最大風速は50メートル以上です。
単純計算して、0.65×50=325メートルの最大風速。この数字がいかに大きいか、わかります。風速70メートルで、大型トラックが、横転して、吹き飛ばされるといいます。風速325メートルでは、全ての地上のものが、吹き飛ばされて、破壊されるでしょう。
何故、台風の例を出して、高血圧の状態を説明したかというと、イメージで分かりやすいと、思ったからです。高血圧を、甘く見ないで、治療しましょう。
(続く)