一旦金融政策の効果を点検する必要があるという内容は
何気に聞き流せば、一定の効果が確認出来れば利上げを緩める
或いは停止する可能性があるともとれます。
しかし市場に安心感(誤解)を与えたのはこの部分だけで
インフレを抑制するためには急激な景気後退も厭わないという内容であり
政策金利が5%前後で止まらない可能性にも言及しています。
これまで市場は政策金利が5.0%以内で落ち着くと予想していた様ですが
この予想は昨夜の議長発言で根底から崩れました。
また雇用情勢が比較的良好なことも
インフレ退治に強硬な対応をとれる自信に繋がっていると思われます。
従って、今後株式市場は新たな利上げ目標を織り込みに行く筈なので
暫く静観することにします。
因みに債券市場は既に最悪のシナリオを描き始めている様で
米長期金は間もなく4.25%を超えるものと思われます。
そのため債券市場や株式市場だけなく
商品相場や仮想通貨の下落にも注意が必要だと考えます。