「メルト・アップ相場」の様相を呈してきた

優利加さん
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昨日の米国株式相場は続伸した(DJIA +337.12 @31,836.74, NASDAQ +246.50 @11,199.12, S&P500 +61.77 @3,859.11)。ドル円為替レートは148円台前半の前日比円高水準での動きだった。本日の日本株全般は上げる銘柄が多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が1,218に対して、下落銘柄数は547となった。騰落レシオは95.06%。東証プライムの売買代金は2兆7070億円。

TOPIX +11 @1,918
日経平均 +182円 @27,432円

米長期金利が前日の4.23%台から4.10%台へ低下した。さらに各種経済指標が弱い結果を示したことで利上げ減速期待が高まった。これにより米国株式相場は主要3指数揃って3日続伸となった。ダウ工業株30種平均は3日間で約1,500ドルも急伸した。こうなると買いが買いを呼ぶ「メルト・アップ相場」の様相を呈してきた。悪材料はほとんど相場に織り込み済みとなり、少しでも好材料が出てくるとそれを理由に上げ易くなる時があるが今がその時のようである。また、4年ごとに米中間選挙が行われる10~12月期から翌年前半の期間では株価が上がり易く、S&P500で見ると過去23回中21勝となり約9割の確率で上昇した。この間の平均上昇率は16.6%である。

米国株式相場の3日続伸を受けて、本日の日本株全般も続伸して、日経平均の上げ幅は一時300円を超えた。香港ハンセン指数も上海総合指数も上げて日本株の上昇を下支えした。

日経平均の日足チャートを見ると、10月6日の戻り高値@27,399円という上値抵抗線を終値で上抜けた。ただ、大きな悪材料が出て、すぐにまた上抜けしたばかりの上値抵抗線の下に沈み込むこともある。米国の「メルト・アップ相場」がしばらく続くなら日本株もしばらく上方向へ動くと見ている。しかし、予想通りに動いてくれないのが相場である。それでも大丈夫である。予想の外れは建玉操作で補正するだけの話である。

33業種中21業種が上げた。上昇率トップ5は、医薬品(1位)、サービス(2位)、その他金融(3位)、精密機器(4位)、その他製品(5位)となった。

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