小幅続落はしたが下げ渋り感が強い

優利加さん
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昨日の米国株式相場は小幅続落した(DJIA -90.22 @30,333.90, NASDAQ -65.66 @10,614.84, S&P500 -29.38 @3,665.78)。ドル円為替レートは150円台前半の円安・ドル高水準となった。本日の日本株全般は下げる銘柄が多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が350に対して、下落銘柄数は1,422となった。騰落レシオは80.37%。東証プライムの売買代金は2兆5950億円。

TOPIX -13 @1,882
日経平均 -116円 @26,891円

米長期金利(=10年国債の利回り)が4.24%まで上昇し、主要3株価指数が揃って続落した。AT&TやIBMなどの主力企業が好決算を発表してダウ平均は一時399ドル高まで上げたが、その後158ドル安まで下げる場面もあった。この流れを受けて、本日の日本株全般も売りが優勢となり、日経平均は続落した。しかし、安値をさらに売り込もうという動きはなく、日中の値幅は116円と小さく、2021年12月24日以来の小動きとなった。ディスコが2022年4~12月期の業績見通しが増益となると発表したことで大幅上昇し、東京エレクトロンやアドバンテストなど他の半導体銘柄も連れ高となった。他方、1ドル=150円台まで円安・ドル高水準となったにもかかわらず自動車株は買われず小安くなった。為替益による増収効果以上に輸出先の経済減速で販売台数減少による減益効果の方が大きくなるとの懸念されている。

日経平均の日足チャートを見ると、小幅続落はしたが下げ渋り感も強く、今のところ売り急ぐ兆候は見られない。次々と発表される米国の経済統計がインフレのピークアウトアウトを示すかどうか次第で米長期金利の天井もほぼ決まる。それが決まれば株価の上げ圧力が止まるが、それがいつになるのかはピンポイントでが分からない。しかし、その時期は必ずやってくる。そして、その時点から世界中の株価は明確に下げ止まり、やがて反発相場へと転換する。それが株式相場というものである。

33業種中28業種が下げた。下落率トップ5は、陸運(1位)、空運(2位)、倉庫・運輸(3位)、非鉄金属(4位)、不動産(5位)となった。

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