「当て首線」の後は定石通り弱かった

優利加さん
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昨日の米国株式相場は小幅下落した(DJIA -28.34 @29,210.85, NASDAQ -9.09 @10,417.10, S&P500 -11.81 @3,577.03)。ドル円為替レートは146円台後半の前日比円安・ドル高水準での動きだった。本日の日本株全般は下げる銘柄が多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が341に対して、下落銘柄数は1,447となった。騰落レシオは86.54%。東証プライムの売買代金は2兆4558億円。

TOPIX -14 @1,855
日経平均 -159円 @26,237円

米株式相場の寄り付き前に発表された9月の米生産者物価指数(PPI)は予想以上の強い結果となり株式相場にはマイナス要因となった。しかし、午後になると米公開市場委員会(FOMC)の議事録要旨が明らかとなり、その中で一部のメンバーが景気や金融市場に配慮して利上げペースを調整する必要があると指摘していたたため、これが株式相場にはプラス要因として働いた。プラスマイナス差し引きするとややマイナスが勝ち、米株式相場は小幅下落した。

本日の東京市場では、日本時間の今夜発表の9月の米消費者物価指数(CPI)の結果が気がかかりとなり、買いは引っ込んだ。その一方、米国の金融引き締め策がさらに強化されて世界景気が悪化する懸念が高まり、売りが優勢となった。日経平均は自律反発狙いの買いが優勢で始まったが、売りに押し戻された。

日経平均の日足チャートを見ると、昨日の「当て首線」の後、やはり定石通り反発力は弱く続落した。日本時間の今晩午後9時半に発表されて9月の米消費者物価指数(CPI)が8.2%と前月に続きまだ高いことが確認された。この結果を受けて、米長期金利の上昇を懸念して株価には少なくとも短期的に強い下押し圧力がかかるはずだ。しかし、株価が十分に下げ材料を織り込んで来ると、突然、反発し始めて「ベア・マーケット・ラリー」という「まさか」が起こることがある。調子に乗って追撃売りをしていると突然踏み上げられるので注意が必要である。

33業種中28業種が下げた。下落率トップ5は、空運(1位)、サービス(2位)、電気・ガス(3位)、陸運(4位)、不動産(5位)となった。

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