やはり米雇用統計は「魔物」だ!

優利加さん
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先週金曜日に次いで昨日の米国株式相場は下げた(DJIA -93.91 @29,202.88, NASDAQ -110.30 @10,542.10, S&P500 -27.27 @3,612.39)。ドル円為替レートは145円台後半の先週末比円安水準での動きだった。東証プライムでは、上昇銘柄数が211に対して、下落銘柄数は1,594となった。騰落レシオは88.39%。東証プライムの売買代金は3兆1594億円。

TOPIX -36 @1,871
日経平均 -715円 @26,401円

先週末に発表された9月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が26.3万人増となり前月分の31.5万人増から減少し、市場の事前予想である25.0~27.5万人増の範囲内に収まった。しかし、平均賃金は前月比+0.3%となり予想と一致したが、失業率は3.5%に低下して前月分より低下し(通常なら良いことで株価は上がるはずだが)、且つ、事前予想の3.7%より低い結果となった。雇用の強さが改めて浮き彫りになり、米連邦準備制度理事会(FRB)が大幅な利上げを継続するとの見通しが強まった。その結果、米長期金利が上昇し、ダウ工業株30種平均は2日間で720ドル以上下げた。この流れを受けて、本日の東京市場でも売り優勢が続き、日経平均は700円超下げた。他方、原油先物価格(WTI)がこの2日間下げているため、その恩恵を受ける空運、海運、陸運、電気・ガスなどの業種が上げ、米長期金利の上昇の恩恵を受ける銀行も僅かだが上げた。

日経平均の日足チャートを見ると、10月6日に下向きの25日移動平均にワンタッチすると弾き返されて2日続落して、本日は10日移動平均線も下抜けた。10月3日安値@25,621円が下値支持線として意識される。

33業種中28業種が下げた。下落率トップ5は、水産・農林(1位)、精密機器(2位)、電気機器(3位)、機械(4位)、化学(5位)となった。

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