長期移動平均線から見たNYダウとNK

今週の日経夕刊で特に良かった記事です。
「目からウロコの投資塾」から。

・NKは10/16に50年移動平均線を下回りました。
 移動平均線は、当該期間の平均取得原価に近い概念で、経済が成長トレンドを維持しているときは下値支持線となり、経済がダウントレンドのときは上値抵抗線となる。

・4年移動平均線は景気循環(日本では平均52ヶ月)、10年は設備投資循環、20年は建設循環、そして50年、ないし60年はゴンドラチェフ循環における取得原価になる。

・2003/4/28にNKがバブル崩壊後の最安値7607円をつけた時、50年移動平均線を最大13.9%(月平均)下回った。今回は11月に20%も下方に乖離し、より深刻だとマーケットは警告している。

・08/10に再び50年移動平均線を下回ったのは、利潤低下に悩む欧米のバブルに日本経済が大きく依存していたためである。日本のバブルが欧米に先行しているのは、先に利潤率の低迷に直面していたから。

・最初の深刻な金融システム危機が日本を襲ったのは97/11だった。このとき戦後初めてNKが20年移動平均線を下回り、日本は循環的な回復では解決できない問題を抱えたことが明らかになった。

・現在の米国はちょうど日本の97/10時点にいる。08/11/20にNYダウは一時$7506と20年移動平均線$7539を下回った。危険信号がともったのだ。

・・・下げはまだ始まったばかりだ。
上値追いして行ったら高値つかみになるだけだ。
NYダウの100年チャートを添付します。

サウジアラビアもドバイもエッフェル塔のようなチャートを描いている。NYダウも同じ道をたどると思われる。
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