TOIPX +9 @1,873
日経平均 +140円 @26,572円
高進するインフレを抑え込むため欧米中央銀行が金融引き締め政策を強化している中、世界経済の後退懸念が高まっている。英国やイタリアでは財政悪化に対する警戒感が俄かに高まってきた。このようなことを背景に、米国株は続落した。しかし、日本株は既に「三空叩き込み」を示現するほど急落していたので、定石通り、本日は自律反発狙いの買いが優勢となった。やはり日銀の単独市場介入では相場の流れを逆転させることはできず為替レートが円安方向に揺り戻されたため、自動車関連銘柄が買われた。また、10月11日からは水際対策が緩和されることになっており、観光促進「全国旅行支援」も始まるため、旅行者が大きく増えると予想される。全国旅行支援策は12月下旬までとされるが、もし2023年3月末まで延長されれば、その経済波及効果は1兆8000億円になるとの試算もある。そのため、電鉄などリオープン銘柄も上げた。ただ、相場全体の上値は重い。
日経平均の日足チャートを見ると、「三空叩き込み」で急落した直後なので自律反発狙いの買いが急増して小幅反発した。ローソク足としては十字線で終り、前日の長大陰線と併せて安値圏での「孕み線」となった。数日以内にこの孕み線の上限を上抜けることができれば、当面の底を確認したことになる。
33業種中25業種が上げた。上昇率トップ5は、その他製品(1位)、食料品(2位)、サービス(3位)、非鉄金属(4位)、空運(5位)となった。