TOPIX -26 @1,921
日経平均 -375円 @27,313円
日本時間の明日9月22日未明に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表があり、金融引き締めに積極的な姿勢を改めて示してくると株式市場の警戒感が高まった。その結果、米長期金利は一時3.6%まで上昇し、11年ぶりの高値を付けたため、理論的に金利上昇の悪影響を受けやすい高PERのハイテク成長株を中心に幅広い銘柄が売られた。これを受けて、本日の日本株全般も売り優勢で始まり、日経平均は一時390円安まで下げた。他方、昨日大きく売られた海運株は本日は買い戻された(配当狙いか)。また、米長期金利の上昇により運用利回りが上昇することで恩恵を受ける保険株も上げた。
日経平均の日足チャートを見ると、ギャップダウンして始まりさらに下げて陰線で終えた。上向きの60日移動平均線も割り込み、9月7日安値@27,268円の下値支持線手前で辛うじて踏みとどまった。FOMCの結果次第ではさらに下へ振れることも想定しておきたい。ただ、FOMCが「タカ派的」な姿勢を示すことは既に衆目の一致するところなので、例えそのようなコメントが公表されたとしても株式相場は既に先取りしてかなり調整している。したがって、一時的にショックでさらに下げたとしても、すぐに押し目買いが入り下げ止まると見ているが、さて、どう動くか。
33業種中29業種が下げた。下落率トップ5は、輸送用機器(1位)、ガラス・土石(2位)、空運(3位)、医薬品(4位)、卸売り(5位)となった。